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権利証からみえる、「権利」に対する司法書士の想い

2019.5.20.MON


登記が完了すると、法務局から発行される権利証。今は登記識別情報通知と呼ばれていて(長い・・)、表紙を付けてシンプルな小冊子のように依頼者へお渡しするのですが、表紙のデザインを刷新したい!とあれこれ悩む悩む毎日・・(生みの苦しみ。なかなかしんどい)。せっかくなので「権利」ついて少し考えてみました。最後には今自分で作っている表紙をPNGにして載せましたので、ぜひ見てください。でも嫌になったらバーっと変えちゃいます。悪しからず。


- 五感に響きを与えない「権利」 -


好きな食べ物は?と聞かれたら、当然「寿司!」と答えますよね(強制か?)。口に入れた瞬間、喜びと幸せの中心へと解き放たれ全身が「再起動」。今日1日のキャッシュは完全にリセットされるものです。合間にコーヒーを飲んでリラックスしたり、高名な方の話を聞く、良い本を読む、都心の圧倒的な建築美に酔う、世界遺産の壮大な大自然に心洗われる、など私たちの日常生活は喜怒哀楽と不可分一体で構築されており、常に刺激を受けながら歩み続けることでしょう。

その一方で、権利というものは持っていてもなかなか実感できないことが大半なのではないでしょうか。「権利がある」と自分に言い聞かせても、見えない・聴こえない・触れないじゃあピンとこないのも当然です。周りの方から教えてもらうと、「あ、あるんだあ」と思うくらい。外国の方に日本いいねって言われて、ちょっと嬉しくなるのと近い感覚な気もします。

そして権利は手に入れてもその効果を知るのはずっと後、ってことも日常茶飯事です。それも固定資産税・贈与税・相続税など税金の支払いで知るという悲しさ・・。風邪薬飲んで寝たら次の日には元気になった、とは対照的な感覚が生まれざるを得ないと言えるのかもしれません。

そんな脇のさらに脇役的存在の権利に、何とかスポットライトと人間の五感を与えたく権利証に表紙を付ける、想いをそこにのせる、という各司法書士一人一人のおもいやりなのかもしれません。

脇のさらに脇役的存在

 
脇のさらに脇役的存在

- デザイン内製化 -


一方で表紙のデザインを自ら制作する司法書士は皆無です。そう完全な守備範囲外(まあ仕方ないですが・・)。せいぜい出来る人を雇うぐらいで、それでも侍業の想いを反映したデザインを作ることは不可能に近いです(これもしょうがないです)。そもそもデザインは(どの業種でも)外注が基本でしたが、現在では内製化が著しく進んでいるのではないでしょうか。

1.アプリの普及・デバイスの発達による学習機会の浸透

2.外注費を削減したい(結構高かった。経営者からの視点)

3.経営×デザインという新しい発想の誕生(これは別稿でガッツリやります)

この辺りが要因となってデザインの重要性が年々高まりつつあり、今後はさらにその役割が多方面に拡大していくのではないかと思われます。


- 表紙は自分で作ってみよう -


今でも外注すれば簡単に出来ちゃいますが、ぜひ侍業には自身の想いをのせた熱い表紙を、自分の手で完成させてもらいたいです。それは同時にオフィススイートからの脱却、windows一択からの解放を意味します(侍業はwindows比率が異様に高い、盲目的に選んでいないか。でも批判ではないですよ、あくまで一択の解放です)。すなわち、業務を「作業」から「創作」へと昇華させる大きな転換点に。作る喜び、伝える喜びが表紙へひしひしと浸透し、依頼者が「権利」を噛みしめるきっかけを必ずや生み出してくれるのではないでしょうか。


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権利証の表紙

text&illustration : takahasi kei


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